時の過ぎゆくままに

日本を代表する作詞家、阿久悠(あく ゆう)氏が
8月1日に亡くなられましたね。享年70歳。
阿久悠氏といえば、私が幼少の頃、
TVの歌番組のクレジット欄の作詞の項のデフォルト?
と思わせるくらい殆どのヒット曲の歌詞を担当していた記憶があります。
聞くところに寄れば、シングルの総売上枚数の歴代1位が
6,818万枚で阿久悠氏なのだそうで、
2位が松本隆氏、3位に小室哲哉氏とのこと。
阿久悠氏といえば、淡路島の洲本市五色町出身としても有名で、
映画としてもヒットした小説『瀬戸内少年野球団』の
舞台は淡路島だったりします。
改めてその作品リストに目を通してみると、
あれもこれもそれも全部、阿久悠作詞でびっくりさせられます。
一番有名なのはピンクレディーの諸作「ペッパー警部」「S.O.S」
「カルメン’77」「渚のシンドバッド」「ウォンテッド(指名手配)」
「UFO」「サウスポー」「モンスター」「透明人間」「カメレオンアーミー」
「ジパング」「波乗りパイレーツ」や
沢田研二の「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」
「憎みきれないろくでなし」「あなたに今夜はワインをふりかけ」
「サムライ」「ダーリング」「ヤマトより愛をこめて」
「カサブランカ・ダンディ」「OH!ギャル」等々。
個人的には筒美京平氏と組んで生み出した
岩崎宏美の「二重唱(デュエット)」「ロマンス」「センチメンタル」
「思秋期」「シンデレラ・ハネムーン」辺りが今でも折りに触れ、
ローテーションしているクラシックス。
森田健作「さらば涙と言おう」「友達よ泣くんじゃない」、
和田アキ子「笑って許して」、山本リンダ「どうにもとまらない」
「じんじんさせて」「狂わせたいの」「狙いうち」、
森田公一とトップギャラン「青春時代」、Char「気絶するほど悩ましい」、
西城秀樹「ブーメランストリート」、
尾崎紀世彦「また逢う日まで」とヒット曲を枚挙すればきりがない。
果ては「宇宙戦艦ヤマト」のテーマと
あの永遠の名曲「真っ赤なスカーフ」やらデビルマンのテーマ、
ウルトラマンタロウにレオとアニメや特撮のテーマでも。
シンプルでくせのない日本語は一見平凡そうに見えて、
メロディと一旦一体化すると驚くほど、
すんなりそしてしっかりとしたグリップで聞くものの心を掴むんですよね。
そんな偉大な作詞家の死に思いを馳せながら、
iTunesから選び出した1曲は、スーパーミルクちゃんのテーマ曲、
吉田拓郎作曲、阿久悠作詞、石野真子のカヴァー『狼なんて怖くない』。
初めてのルージュの色は、
赤過ぎてはいけない
大人の匂いがするだけでいい
唇をすぼめたままで
口づけは出来ない
鏡に向かってあれこれ思う
鼻が邪魔だと
誰かが言ってたわ
古い映画の
セリフだったかしら。。。
五色の鮎原って山ん中で育った少年の頭の中から
どうやったら
こんな洒落た歌詞が生み出されるんでしょうね。
氏のご冥福を祈ります。R.I.P
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